近年、サウナにとりつかれ現世に帰って来られなくなったとウワサされるマンガ家タナカカツキが、ついに軽い口を開きサウナについて語り出した。サウナに関する名言が読みたいナ、と思ったらサウナ道=サ道をどうぞ。 ( 第1回から読む )
第5回 学び
サウナの主役は水風呂です。だけど水風呂にも負の側面があるんです。
あれ、入りすぎるとどうなるか知ってます?「冷たい」ていう感覚が麻痺するんですよ。
サウナには、もうギブーーーーーていうラインがある。だけど水風呂にはそれがない。とにかく気持ちええから瞑想状態になって、無制限にズーーーーーッといちゃう。で、急にハッとするんです。俺いつまで入ってんねん、て。
そうなるともうフラフラで、めっちゃ体がしんどくなってる。水風呂から出たら、いっきなり重力がグワーーーッて来て、完全に顔色が緑。むっちゃヤバいでしょ?
水風呂のあとはサウナに入りたいとこだけど、この状態で行ったらマズいんちゃうの? どうしたらええんやろ?
こんなバッドトリップを初めて経験したとき、ある注意書きが目に飛び込んできました。「気分が悪くなった方は、無理をせず保健室に行って下さい」。それまではまったく気づかなかったけど、サウナの近くにプレートが貼ってあったんです。
これやー!!!!! と一瞬思いました。けど保健室に行く前に、サウナでも水風呂でもない場所に行ってみたらええんちゃうか……とひらめいたんですよね。
ていうたらフツーの風呂でしょう。試しに入ってみたら、むっちゃゾクゾクするしフラフラやし、ちょっとした吐き気も出てきた。心底しんど~~~て感じで治らないんですよ。
今度はサウナに入ってみました。やっぱり体が冷えてるんだから温まったらええんじゃないか、荒療治や、と。そしたら温度の感覚がまったく分からない。顔もますます緑になってきました。
こりゃヤバい、もう保健室行こ、と焦って脱衣所に出、体拭いてパンツ履いて、イスに座ってしばらく休んでたら、ちょっとずつ戻ってきたんです。
うわ~~~~~戻ってきたで!!! と思うと同時に、今回のセッションは失敗や、でもこの経験は、次の新たな一歩につながるぜ、と。あくまで前向き。
実はこの失敗、2回もやっちゃってるんですよ。サウナに通い始めてからけっこうすぐの時期ですけどね。水風呂ではどうしても時が経つのを忘れちゃうんで。
2回目にやらかした時はさすがに、うわ、またやってもうた!注意が足らんと落ち込んだけど、脱衣所行ってイスに座ってれば治るともう分かってる。
こんなふうにして自分の中にトラブルシューティングみたいなものが、一つ一つ蓄積されていくわけですよね。
だから初めて失敗した日は失敗に感謝ですよ。「いい体験させてもらいました、ありがとうございましたーーーー!!!!」と、ひたすら感謝しながら家路についたことを覚えています。































